全員で外へ出て空を見上げると…あいにくの曇空で星はおろか月さえも出ていなかった。
「何にも見えねーじゃん。」
「昼間は天気良かったのにな。」
「困りましたね。」
「何処か雲の切れ間とかないかな?」
全員草の上に寝転がりながら空を見上げるが、雲が切れる様子はなかった。
その野外学習的状態に痺れを切らした三蔵が一番に起き上がり、帰宅を宣言した。
「戻るぞ。」
「ちぇー、オレ願い事まで決めてたのにな!」
「なんですか?」
「でっけー肉マン腹いっぱい食わせろーって♪」
「3回言わないと叶わねーんだぞ。」
「うえぇぇー!」
皆が立ちあがり服に付いた草や土を払っている間も、あたしは諦め悪くじーっと空を眺めていた。
「チャン、今日はもう帰ろうぜ。」
「…うん」
悟浄に肩を叩かれしぶしぶ立ちあがった。
「今日は三蔵も居る事ですし、折角ですから皆で食事でもしませんか?」
「おっ、いーねー♪」
「わーい!メシだ、メシ!!」
「…なんで俺が。」
「いいじゃないですか、たまには。、行きますよ。」
八戒に声をかけられた時、あたしは目を閉じ両手を胸の前で組んで空に向かってお願い事をしていた。
「?」
「あ、ごめんね八戒。」
「何をしている。」
三蔵に声をかけられ、一瞬慌てたけれども、一呼吸置いてからその質問に答えた。
「あのね、あたし達の目には見えないけど雲の上では流星が流れてるんでしょ?だから…その流星にお願い事してたの。」
にっこり笑ったあたしを見て悟浄が肩に手を回して顔を覗きこんだ。
「…んで、チャンのオネガイって何?」
「…内緒。願い事口にすると叶わないっていうじゃん、だから教えない♪」
「いいから早くメシ食おうよ!俺ハラ減ったぁー!」
一足早くジープまで戻っていた悟空の声を聞いて、足を止めていた全員が少し暗い土手を登ってジープへ向かった。
「皆が…幸せでありますように…」
それがあたしの心からの願い。
これから起こるであろう全ての出来事に…
何があってもみんなの心が離れてしまわない様に…
その思いを込めて精一杯お願いをした。
流れ星がその願いを叶えてくれる事を祈りつつ…
ひぃぃ〜〜〜っっ
話の流れを…というか、内容を見る限り…これはあれですね(どれだよ)
確実に、うたた寝の最初の連載の次に来るべきはずのお話ですね。
…背中を嫌な汗がだらだら流れております。
下手な修行よりも、苦行を強いられている気になってきます(笑)
風見は昔から星とは縁が浅いところに住んでいるので、満天の星空なんてもんを見たことがありません。
数えられない星空とか、流れ星とか…天の川とかも見たことありません。
だから好きなのが月なんでしょうかね(苦笑)
元気なうちに満天の星空見に行きたいなぁ〜でもってお願いとかしてみたいです。
3回唱えるとなると、やっぱ短いのじゃないとダメですよね。
………金、ですかね?←やめろ〜(笑)
それとも、愛?←変なのが来そうだから、それもやめよう。